患者さんから素朴な疑問があることがあります。
「関節が鳴るのはなんで?」
普段臨床で聞かれているそんな疑問に答えたいと思います。
関節がポキっと鳴る原因
これは結論から述べると
「関節内の気体が弾けて抜ける音」 です。
関節は関節包に包まれていて中には関節液に満たされています。
関節を引っ張ったり深く曲げることで関節内圧が下がり、中に気体(二酸化炭素)が発生します。
それをさらに関節に負荷をかけると気体が弾けます。
その時に「ポキッ」と鳴るのです。
ポキッとなった後はしばらく鳴らないかと思います。
これは気体はすぐには発生しないからみたいですね。
その後、研究が行われ 気体が弾ける音ではなく気体が生じる音という結果もあったようですが、結局その後の研究で気体が弾ける音として報告されているみたいですね。
関節をよく鳴らす人がいますが、
関節自体に負担がかかるようなのであまり鳴るのはオススメしないようです。
ゴリゴリ・カクッとした音は?
また、このような音も聞かれることが多いと思います。
「ゴリゴリ」と鳴るのは関節自体が擦れている音だと思われます。
特に変形性膝関節症の方で膝関節に音があった場合は変形による音が原因と考えられます。
痛みを伴う場合は、整形外科に相談するのが良いでしょう。
「カクッ」とした音は関節が外れている音かもしれません。
抜けている感じがするならなおさらです。
顎や肩や膝などの関節は外れやすいので注意が必要です。
簡単ではありますが、疑問に答える形でまとめてみました。
まとめると、
POINT
・関節の音は気体が弾ける音
・ポキ以外の音は違う原因なので注意
こういう些細な疑問にも答えられるような療法師でありたいですね。
簡単な内容ですが参考になれば嬉しいです。
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