「LIFE SHIFT 人生100年時代の人生戦略」に学ぶリハビリテーション職の未来

今回も書籍の紹介です。

  • リハビリテーション職の将来はどうなるか不安
  • このまま働き続けていいのか?

といった方にお勧めです。

この本はかなり有名なのでタイトルを聞いたり読んだことがある方もいるのでは無いのでしょうか?

私はこの本を読んで社会勉強となりましたし、リハビリテーション職の立場で落とし込むとかなり有益な情報でした。


100年生きる時代

現在世界的に長寿化が進んでいますが今後さらに長寿化が進むといわれています。

その中で今後、人生を100年生きる時代になっていきます。

約100年前の1914年に生まれた人が、100歳まで生きている確率はわずか1%でした。

しかし、日本にいたっては、2007年生まれの50%は107歳まで生きると推測されています。

健康的に100年 生きられれば良いのですが、孤独であったり不健康な状態で100年 生きててもあまり良くありませんよね?

教育 ⇒ 仕事 ⇒ 引退

という3ステージのキャリアを歩んできましたが、今後は多様なライフステージとなるマルチステージ となると本書では言われています。

そこで必要なのは生涯「変身」を続ける覚悟です。

キャリアの選択肢だけでなく、家族やパートナーシップのあり方も問い直されます。

夫婦の共働きの家庭が増えると同時に、いずれかがステージを移行する際に、互いの役割を柔軟に調整し、サポートし合うことが求められます。

すると、必然的に家族のあり方も今後多様化していくはずであると述べています。

ここでリハビリテーション職に当てはめてみましょう。

現在、多くのリハビリテーション職は一つの企業に勤めている方が多いと思います。

そして定年が60歳となっているわけですが、この働き方自体を変えていく必要があります。

例えば一つの職場に依存せず副業や自分の事業を創るといった働き方がこれから求められてきます。

いうのは簡単ですが職場によって副業が禁止であったり公務員で副業が禁止な方もいるかと思います。

そのような方は株や投資信託を行い資産運用を行うことで長く生きるこれからの時代の資金になってくれるでしょう。


資産

資産には有形資産と無形資産があります。

  • 有形資産 : 金銭 株 証券 不動産 家 会社など
  • 無形資産 : 家族 友人関係 知識 健康など

資本主義の現代社会では有形資産が重要視され如何に資産を増やすかということに注目されがちです。

ここで重要なのは無形資産は、それ自体が有意義な人生に不可欠であるだけでなく、有形資産の形成を助けてくれます。

そしてこれから必要な「見えない資産」は、生産性資産、活力資産、変身資産の3つに分類できます。

生産資産

生産性資産とは、生産性や所得、キャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産を指します。

例としては、長年かけて培ってきたスキルや知識です。

ただし、キャリアの初期に身につけた専門技能を頼りに、長い勤労人生を生き抜くことは難しいため、生涯を通じて、複数の新しいスキルと専門技能を獲得し続けることが重要になります。

身につけておきたいスキルや知識は、情熱を注げることを前提としつつも、経済的な価値を生み出せて、しかも希少性があり模倣困難なものである必要があります。

具体的には、「イノベーションを生む力、創造性」、「意思決定やチームのモチベーション向上といった、人間ならではのスキルと共感能力」、そして「思考の柔軟性や敏捷性といった、汎用スキル」を育むことであると述べています。

これもリハビリテーション職に置き換えてみましょう。

リハビリテーション職はリハビリの評価や治療スキルを持っておりスキルに特化した職業であると思います。

リハビリテーションスキルを磨き続けることは必要ですが、そのほかのスキルを磨くことも必要です。

例えばライティングスキルやプレゼンテーションスキルなど。

論文執筆や学会の発表でかなり磨かれます。

こういったブログを書いて発信するのでもよいでしょう。

また、職場で働く際にチームをまとめるリーダーシップや他の人との意見交換ができるという共感能力を磨く必要があるでしょう。

人と関わる上でこのようなコミュニケーション能力はどこの職場でも必要な事です。

臨床での疑問や仕事をしているときに「なぜだろう?」と思ってそのことを追求していく能力も求められます。

活力資産

活力資産とは、周りの人に幸福感をもたらし、やる気をかき立てる資産のことを指します。

具体的には、肉体的・精神的健康や、友人や家族との良好な関係などが挙げられます。

冒頭でも述べたように健康は長寿化時代において価値を増しています。

中でも、職場と家庭のバランスをとり、両者での前向きな感情が伝播し合う効果は非常に重要です。

そのほか、活力資産の形成に役立つのは、長い年月をかけて築かれ、深く結びついた親しい友人たちとの関係です。

皆さんもイメージできると思いますが、高齢者の方で家族や友人関係が良好な方は元気に幸福そうな人生を歩んでいるのではないでしょうか?

これもリハビリテーション職に置き換えると、

自分自身の健康がまず必要です。

体が資本ですから。

そのために、栄養・運動・睡眠など規則正しい生活を心がけていきたいですよね。

次に人間関係です。

職場での関係も重要ですが、職場だけでなく家族との時間をしっかり持つことが重要です。

仕事ばかりしていて職場を退職した時に家族から冷たい目で見られたり煙たがれるなんてことは避けたいですよね。(書いてて悲しくなりました。)

自分が年を取ったときに家族や友人などまわりにいる人が多い自信がみなさんはあるでしょうか?

それを想像してみるとこれから家族や友人へのかかわり方が変わってくるでしょう。

変身資産

変身資産とは、人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力のことです。

具体的には、次の3つの要素が必要となります。

1つ目は、「自分について良く知っていること」

自分の過去、現在、未来について内省し続けることで、変化を経験しながらもアイデンティティと自分らしさを保ちやすくなります。

変化する時代だからこそ他人の意見に流されず自分自身を持っていたいですよね。

2つ目は、「多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること」

昔からのネットワークは同質性が高いため、変化を促すよりも、同質であることを後押しする傾向が強いです。

そのため、新しい視点を得て、変身を遂げていくには、大規模で多様性に富んだネットワークに接することが欠かせないということです。

そして3つ目は、「新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていること」

変身の過程で既存の行動パターンが脅かされるときに、新しいやり方を実験し、受容する姿勢を持つことが大事です。

新しい経験を拒否するのではなくそれを受け入れて自分の中でうまく取りれたいですよね。


まとめ

長くなってしまいましたがどうだったでしょうか?

人生100年を生きるためには

  • 自分自身が健康である
  • 家族や友人を大切にし仕事とプライベートのバランスをとる
  • 働き方や資産の形成の仕方を変える
  • 新しいコミュニティでの関係を広げていく
  • 自分自身の意思を持ち多様なスキルを磨く

まとめるとこんな感じでしょうか?

これからの100年時代に乗り遅れたくないですよね。

参考になれば嬉しいです。

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