やりすぎは良くない?筋膜へのアプローチのメリット・デメリットは?

リハビリテーションに関わるなら知っているであろう「筋膜」についてです。

特に最近特にピックアップされているワードだと思います。

一般の方も「筋膜リリース」といった言葉で馴染みがあるのではないでしょうか?

多くの論文やネットの情報で方法や基礎的なことは書かれていますがメリットデメリットはあまり書かれていないのかなと思い書こうと思います。

私も臨床やスポーツ現場で痛みや機能障害を生じている場合に筋膜に対する手技を用いることがあります。

また、フォームローラーやテニスボールを用いるとセルフで行えるのでよく自主練習で行ってもらっています。


筋膜とは?

メリットデメリットを知るうえでまずはここからでしょう。

筋膜とは筋肉を包んでいる膜で、身体全体にはりめぐらされています。

瘢痕や炎症や異常筋緊張、異常姿勢、痛みなどを引き起こします。

腰痛や肩痛がある方も筋膜の影響を受けることが多いです。

筋膜に機能異常がみられると、本来はサラサラの水溶性の基質が粘土の高い状態になり、筋膜全体の滑りが悪くなります。

また、筋膜を通っている血管や神経、リンパ管などの通過部分が圧迫されて循環障害などが起こります。

筋膜に障害が起きている様子は、

よくセーターの一片を引っ張って固定した様に例えられていますね。

固定部位だけでなく全体が突っ張りますよね。

そのため、固定したところを解いてあげるとセーター全体が緩みます。

これが分かりやすい筋膜リリースです。


メリットとデメリットは?

筋膜に対するアプローチでメリットデメリットはどのようなことがあるのでしょうか?

メリット

弾性繊維が元の長さに戻り本来の柔軟性を取り戻すことができます。

伸長した部位は血流が増加することで柔軟性や滑走性を取り戻し、痛みの軽減や関節可動域拡大や筋出力向上に繋がります。

完全に私の私見ですが、運動直後や翌日に行うと疲労軽減に関与する気がします。

研究とかされていないですかね?

デメリット

筋膜リリースは、

悪性腫瘍やがん

創部

が禁忌として挙げられています。

勿論これらの禁忌には行うべきではありません。

また、

長時間短縮や癒着があった場合は数日間、張る感覚が残るといわれているので一時的なパフォーマンス低下に繋がることが考えられますね。

強すぎる刺激だと組織に影響を与えてしまい逆効果となる場合があるので注意です。

刺激する強さやフォームローラーの硬さを適切にして

痛気持ちいい」

程度にすることが良さそうです。

また、ただリリースするだけでなくその後に機能的なアプローチや動作練習をする必要があります。


ここ何年かで かなり「筋膜」という言葉が出ています。

実際私も効果を実感しています。

しかし、何事もですが、デメリットの部分にも着目しておきたいですよね。

参考になれば嬉しいです。

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