Agility(以下アジリティ)は敏捷性として認知されています。
皆さんもアジリティと聞いたときに、刺激に反応した素早い動きを行うことがイメージできると思います。
スポーツで言うと、素早いステップやスタートダッシュ、何かを避けたりするなど
スポーツを行うにあたり、欠かせない動作となっています。
具体的にアジリティをどのように測定したり、どのようなトレーニングをすれば良いか説明できるでしょうか?
今回は、
アジリティの構成要素についてまとめていきます。
アジリティ 構成要素
アジリティは細かい要素から構成されるものであり、それぞれの要素を理解しておくことが必要です。
アジリティは
刺激に反応し、素早く効率的に動作を開始し、適切な方向に移動し、また、常に素早い方向転換や停止に備えることにより、迅速に、円滑に、効率的に、繰り返しプレーを行うことを可能にする能力
Verstegen, M.Agility and coordination. In: High Performance Sports Conditioning.より引用
と表現されています。
このことから、
- 情報入力系
- 中枢処理系
- 動作出力系
といった能力を統合してアジリティ動作が行われます。
そのため、単純に刺激に反応して動作するといった単一的なものではなく、
刺激を素早く正確に入力し、それを統合・処理して、反応としての動作を行う
といったものになります。
そのため、アジリティを考えるときに、情報入力の問題なのか?中枢処理の問題なのか?動作出力の問題なのか?といったことを考える必要があります。
アジリティの細かい構成要素をみてみると以下のような図があります。
主に左側は認知・感覚系の機能 右側はフィジカル系機能に分けられそうですね。
フィジカル的要素では
- 筋力(プライオメトリック・筋量)
- 全身反応時間
- 姿勢アライメント
- 重心位置
などの測定をしていくと、フィジカル面でどのような問題があるか評価できそうですね。
今回はアジリティについてまとめました。
スポーツに関わる要素なので知っておきたい知識ですね。
参考になれば嬉しです。
参考文献
Verstegen, M., and B. Marcello:Agility and coordination. In: High Performance Sports Conditioning. B. Foran, ed. Champaign, IL: Human Kinetics. 2001. pp. 139-165
中田 研ほか:競技復帰(Return to Play)判断の現状と課題.臨床スポーツ医. 31:406-411.2014
Young, W., M. Hawken, and L. McDonald:Relationship between speed, agility and strength qualities in Australian rules football. Strength Cond. Coach. 4: (4) 3-6. 1996
コメントを残す