今回もリハビリテーション薬剤です。
様々な疾患で使用している方が多い「ワーファリン」についてまとめていきます。
ワーファリンは
「血液を固まりにくくして、血の固まり(血栓)を防ぐ」
目的の薬です。
ワーファリンの基礎的な内容とリハビリの注意点をまとめていきたいと思います。
ワーファリン 作用
心不全では心臓のポンプ機能が弱いために血液の流れが悪くなっており、血の固まり(血栓)ができやすい状態にあります。
また心房細動のような不整脈でも血栓はできやすくなっています。
疾患に限らず術後の方も血液が固まり易くなりますね。
血栓が心臓や脳で血管を詰まらせると心筋梗塞や脳梗塞になる恐れがあります。
血液を固めるために重要な働きをしている成分(凝固因子)は生成するときにビタミンKを必要とするものもあります。
ワーファリンはこのビタミンKの働きを抑えて 血管内で血液が固まるのを防ぐ薬です。
ワーファリン 注意点
- 過度に行動を制限するより、正しい止血のポイントを教える
- いつもより出血が激しかったり、止まらないときにはすぐ受診を促す
日常生活で出血しないような心がけを指導します。
行動を制限しすぎて、患者様が普段通りの日常生活を送れなくなってしまうような指導は控えます。
その分、出血したときの正しい止血方法をきちんと理解していただくことが重要です。
リハビリでは、過度な負荷をかけて内出血をさせないように、工夫すると良いでしょう。
例えば、筋力トレーニングの時に息を止めると、血圧が高くなり毛細血管から出血することがありますので息を吐きながら行うように指導します。
リハビリを行う際に知っておきたい薬剤としてワーファリンを紹介しました。
薬の注意点を把握しリハビリを行いましょう。
参考になれば嬉しいです。
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