朝方や夜になると出てくる「あくび」
これはなぜ?なんのために?起こるのでしょうか?
答えとしては、酸素の欠乏や体調不良のときの体のサインなのです。
今回は「あくび」が起こる原因についてまとめていきます。
あくびが出る要因は?
あくびが出る要因として以下の2つがあります。
- 環境
- 体調不良
以下にこれらについて解説します。
1.環境
体質には問題がなくても、職場や家庭の環境によって血中の酸素濃度が低下し、酸欠状態になってしまう場合もあります。
通常の外気の酸素濃度は、20.9%といわれています。
これが閉め切った部屋では20.6%まで下がり、さらに満員電車や狭い部屋などに多くの人が密集すると、20%程度にまで下がります。
一時的には問題ありませんが、長期間にわたって酸素濃度が低い場所に身を置いていると、酸欠状態になってしまいます。
この時に酸素を取り込もうとしてあくびが起きます。
朝や夜の眠いときや寝起きは脳が酸素を取り込んで活性化させようとしているサインなのです。
2.体調不良
体調不良による影響も考えられます。
貧血や起立性低血圧など、脳へ送られる酸素の量が低下する病気になると頻回なあくびが出ることがあります。
あくびはより多くの酸素を取り入れることができるようになるため、不足した酸素を補おうとする一種の生理現象とも考えられます。
その他にも、疲れや眠気、車酔いなどの体調不良を自覚する前に生あくびが出ることもあり、体調不良のサインとしてあくびが出ることも示唆されています。
また、なかには、心筋梗塞や脳卒中を発症した際に脳へ送られる酸素が不足して頻繁なあくびが症状として現れることがあります。
また、肺や心臓に問題がある方も酸素不足になりやすいのであくびが頻回になります。
人間の身体は、血中の酸素濃度(SPO2)が97%であるのが理想です。
しかし酸欠体質の人では、これが94~95%程度になっています。
この程度になると、酸素が不足し息も上がっている状態でしょう。
酸欠状態の改善には?
1.運動をする
運動して代謝をあげることが第一に挙げられます。
長い時間同じ姿勢でいると、血行が悪くなって身体を巡る酸素量が減少します。
最適な血行を維持するには、小まめに立ち上がるなど適度な運動をすることが必要です。
2.深呼吸をする
腹式呼吸による深呼吸は体内に多くの酸素を効率的に取り入れてくれます。
ゆっくりと息を鼻から吸うと同時にお腹を膨らませ、次にゆっくりと口から息を吐くと同時にお腹をへこませます。
3.鉄分を摂取する
「ヘモグロビン」は、体中に酸素を運搬する役目を担います。
ヘモグロビンは赤血球に含まれるたんぱく質の一種ですが、産生されるには鉄分が必要です。
食事も見直すと良いでしょう。
あくび自体が悪い物ではありませんが、あくびが出るということは体からのサインであることは間違い無いです。
そのため、あまりに頻回に出るようであれば、生活習慣を見直してみましょう。
参考になれば嬉しいです。
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