間違った睡眠をしているかも?正しい枕の高さを理学療法士が考える


枕の高さが合わない

良く寝れない・寝付けない


そういった訴えを聞くことが多いです。

その原因は、もしかしたら枕にあるかもしれません。


理学療法士の視点から姿勢に着目してポイントをまとめていきたいと思います。




寝ている時の正しい姿勢

寝ている姿勢は仰向けが良いといわれています。


そのため仰向け姿勢の枕の位置を以下に載せます。


下の図は立位姿勢を仰向けにした様子ですが、

枕が無いと仰向けでは頸部が屈曲位となるのでこのまま頭部の重さで頸部が過伸展します。

そのため、枕が無いと気管が狭くなりいびきをかいたりと苦しくなり、睡眠の質を落とします。

高齢者の場合は、唾液の誤嚥のリスクを高めます。

図1 立位姿勢→仰向け姿勢


そのため、枕はなるべく、立位姿勢のアライメント(頸部の位置)を保つことができる高さや硬さのものが良いでしょう。(図2)


図2 枕で頸部の位置を適切に保った姿勢

そのため、寝ている姿勢で枕を選ぶことが多いと思いますが、立位姿勢で頸部のアライメントをみることも大事です。



アライメントは以下のパターン(図3)が代表的です。

  • ストレートネック
    • 頸部が真っ直ぐであり頭が後ろに位置してる
  • 過伸展
    • 頸部が伸展(反って)おり頭が前に出ている

図3 代表的な姿勢

いずれも耳の位置が肩より前に出ているか(過伸展)、後ろにあるか(ストレートネック)で評価できます。

さらに詳しくみるなら、頸部の動き(可動域)や、柔軟性も評価できると良いですが、簡単にできるのは立位姿勢のチェックでしょう。




睡眠の質が上がることで、気分や身体の不調を改善することができ、効率的に日常生活が過ごせます。

そのための環境設定として枕を取り上げてみました。

参考になれば嬉しいです。

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