いわゆる足が攣る経験は
みなさんあるでしょう。
夜寝ている時や、運動をしているときなど…
私もサッカー部の高校生を見ていると試合後半で筋痙攣を起こす選手を対応することが多くあります。
その原因は何があって
どのような対処をすればいいのか、スポーツ現場で行える内容をまとめようと思います。
目次
筋痙攣の原因
- 代謝異常(遺伝的代謝異常)
- 脱水(体液バランスの異常、疲労)
- 電解質異常(電解質の濃度異常(バランスの欠乏))
- 環境による影響(気候、気温、サーフェイス)
- 末梢神経(持続的な脊髄反射)
- 病的因子説(頚椎のヘルニア、肝硬変などの人は筋痙攣(こむら返り)を起こす人が多い)
これら 様々な要因があるので
元々、原因となりそうな選手やその日の気温や会場などで筋痙攣が起きそうかどうか予測することも必要です。
筋痙攣の対処法
- ストレッチ
- 塩分補給(塩をなめさせる)
- 水分補給(スポーツドリンク)
ストレッチ
筋紡錘の興奮性を抑え、腱紡錘の刺激感度を高めるために行う。
(筋腱の反射を抑制するため)
内容は静的ストレッチ(まずは力を抜いてもらい、ゆっくり多動的に静的ストレッチ)
筋を伸張すると伸張反射が起きてしまうという説もあるので、拮抗筋のストレッチや等尺性収縮を行うという方法もあるようですね。
塩分補給
発汗によってミネラル(特にナトリウム)を多く失っている事が多いので、塩を舐めさせます。
スポーツドリンクに混ぜる場合もありますし、直接舐めさせる場合もあります。
今は、塩が入ったタブレットや飴もあるのでそれを使用したりします。
水分補給
スポーツドリンクは身体への吸収が良い様に開発されています。
日本スポーツ協会は熱中症対策の水分補給としても0.2%の塩分濃度のスポーツドリンクを飲むことを勧めています。
この濃度はスポーツドリンクを2~3倍に薄めた程度の濃さです。
筋痙攣(こむら返り)を起こしてしまった場合、脱水や電解質のバランスが欠乏している場合が多く見られるため、試合後・練習後に意識的に水分摂取を行いましょう(1000mlぐらい)。
私は常にボトルなどにスポーツドリンクかOS-1®︎を入れています。
ベンチと反対のピッチサイドで対応することもあるので、対応時はメディカルバックとボトルを持って行きます。
アフターケア
筋痙攣を起こした部位は、放っておくと硬くなってしまいます(筋spasm)。
従って、ゆっくりとダウンやストレッチを十分に行うようにしています。
試合後でなくても家に帰ってお風呂に入り、マッサージやストレッチをするように声かけを行います。
次の日に練習や翌週に試合がある場合はキネシオロジーテーピングを使用して、硬さが見られる部分に対してアプローチします。
サッカーはこれから寒くなりシーズンも終盤に向かっていきます。
大きな大会が徐々に各地で行われている中で筋痙攣が起きると交代を余儀なくされたり、試合の結果に影響が出ることも考えられます。
参考になれば嬉しいです。
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