低栄養状態でのリハビリの運動負荷をどのように設定するか?【血清アルブミン値】

「アルブミン値が上がらない」

「低栄養状態が続いている」


炎症疾患や高齢な方が低栄養状態になっている時、

運動負荷について悩むことは無いでしょうか?



段階的な運動負荷について示していきたいと思います。




栄養状態はどのように判定していくか?

栄養状態はの判定はどのように行えば良いのでしょうか?

これは

栄養アセスメント 3種類のデータをもとに総合判断

とされています


  1. 臨床所見(主観的包括的評価:SGA)
  2. 身体組成
  3. 血液生化学的検査値

この中で血液生化学的検査値に「血清アルブミン値」が含まれます。




血清アルブミン値と栄養状態

  • 3.6以上   正常
  • 2.8~3.5   軽度栄養障害
  • 2.0~2.7   中等度栄養障害
  • 2.0未満    高度栄養障害

血液データを基に栄養状態を判断していきます

これに加えて、炎症疾患ではCRPの数値もモニタリングできると「同化」「異化」が判定できると思います。




血清アルブミン値の段階ごとの運動負荷


それぞれの段階別の運動療法の進め方を記載します。


高度栄養障害

  • 他動運動を中心とし軽い負荷で行う
  • ベッド上やベッドサイドレベルで行う(場合によっては車椅子)
  • 廃用予防や褥瘡予防

中等度栄養障害

  • 他動〜レジスタンス運動まで行う
  • 疲労度をモニタリングしながら負荷量を調整していく


軽度栄養障害

  • 疲労しないレベルで積極的に運動療法を進めていく
  • レジスタンス運動に加えて歩行などの有酸素も行う



低栄養状態の方は運動療法と栄養が重要です。

そのため適切な負荷量で栄養改善を行っていきたいですね。


参考になれば嬉しいです。

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