RICE処置とは
- R:Rest 安静
- I:Ice 冷却
- C:Compression 圧迫
- E:Elevation:挙上
これらのことを指します。
ケガした後の応急手当として有名でしょうか。
今回はRICEについて
- 準備しておく道具
- 方法
について書きたいと思ます。
目次
1.準備しておく道具
準備しておくものは以下の通りです。
- 氷 (保冷材より氷が望ましい)
- ビニール袋
- アイスバック
- 弾性包帯
- アンダーラップ
これらがあれば十分です。
氷が保冷材よりいい理由は、比熱が高いからです。
個体が液体に変わるときに周囲の熱を奪うので、氷の方がよりアイシング効果があります。
保冷材は溶けるとジェル状に変わるのでやや比熱が低いですね。
さらになかなか溶けにくいので凍傷の可能性があるのでアンダーラップを皮膚に巻いてから当てるなどした方が良いです。
2.方法
安静
安静は最小限行いますが、固まってしまうので痛みが無かったら動かしていい
しかし、靭帯の損傷が強く捻挫等でギプスなどで固定している場合は例外 です。
捻挫はちゃんとした怪我なのでしっかり治すことが必要です。(※現場では結構軽く考えられがち)
アイシング
実施時間は15~20分以内とします。
一回行ったら1~2時間空けます。
注意点としては感覚が無くなったらその時点で終了します。
一日3回程度行います。(※1回だと反射によって炎症が悪化し逆効果)
例えば練習中の怪我とすると
①ケガしたすぐ→②家に帰った時→③シャワー後 •これを3日程度(72時間)行います。
圧迫
腫脹(腫れ)を抑えるために行います。
腫脹によって血流が停滞するため組織の回復が遅れてします。
実際はアイシング + バンテージ・アンダーラップ等で圧迫します。
挙上
ケガした部分を心臓より高い位置に挙げます。
これも腫脹がなるべく生じないようにする目的です。
時間は特に無いですが基本的にアイシング実施中は行っておくのが良いでしょう。
実はRICE処置はその可否を問われているものでもありますが、私個人の印象としては、何もしないよりは痛みが減る印象です。
議論としては組織の回復を停滞させてしまうといったものがありますが、現在もはっきりとしたものは出ていないようです。
少なくとも知っていて損はないことでしょう。
コメントを残す