超音波治療を行う際に知っておきたい基礎【具体的方法】

今回は専門的な内容になります。

超音波療法についてまとめていきたいと思います。

今回は

  • 超音波を使うことが多い
  • 超音波の基礎が知りたい

といった方に読んでもらえればと思います。

私自身、臨床で超音波療法を用いることが非常に多いです。

今働いている職場で一番多いんじゃないかというくらい使用しています。(笑)

しかし、効果が出ることが非常に多いのでよく使用しています。

  • 超音波の具体的な使用法

に関してまとめていきたいと思います。


超音波の具体的な使用法

周波数

  • lMHzが深層組織(皮下2~5 cm)
  • 3MHzが表層組織(皮下2cm以内)

の治療に適応しています。

強度・照射時間率

  • 非温熱作用:強度0.05~0.8W/cm²(照射時間率20%~50%)
  • 温熱作用:強度1~2W/cm²(照射時間率100%)

非温熱・温熱作用の割合を調整するためには強度と照射時間率の組合せが必要です。

照射時間

  • 急性期:3~5分間
  • 慢性期:5~10分間

照射範囲

超音波導子の有効照射面積の約2倍の範囲内が推奨されています。

照射範囲が広範囲の場合は,治療回数強度および照射時間を調整し実施した方が良いです。

超音波導子のサイズ選定

小サイズ大サイズなど治療対象部位の形状や大きさにより選択します。

超音波導子が皮膚に十分接するサイズを選択します。

実施方法 

  • 直接法(ストローク法・回転法・固定法)
  • 間接法(ゲルパッド法・ゲルシート法・水中法)

など目的に応じて選択します。

実施回数

治療目的と患者の反応,臨床症状の変化(効果判定)によって決定します。

実施用途

実際に私が実施している例としては、術後の創部の瘢痕組織や筋筋膜の柔軟性低下、靭帯や腱実質の修復や炎症の鎮静化に使用しています。

超音波はコラーゲン繊維の吸収が優れているのでこれらの組織が痛みや可動域の原因と評価した場合は適用していきます。

時期によって使用方法を変えていく必要があります。

私は以下のプロトコルを参考にして実施しています。

図1 組織治癒過程における超音波療法の適応モデル
引用:森下勝行, 超音波療法の基礎と臨床応用.物理療法科学. 24, 8-13, 2017.


いかがだったでしょうか?

細かいな内容ですがで基礎的なことは重要ですね。

物理療法に関しては論文も多いのでシステマティックレビューなども読んでまとめてみたいと思います。

参考になれば嬉しいです。

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